Citrixは2016年、 統合管理監視ツールであるNetScaler MAS、 コンテナベースADCであるNetScaler CPX等の新製品を相次いでリリースしています。仮想ADCアプライアンスに関してもラインアップの大幅な拡充を進め、この度NetScaler VPX 100Gを正式リリースしました。これは特にNFV/SDNへの移行を推進ないし検討されている通信事業者様にとって、非常に大切なマイルストーンであると考えています。

今回は10月10日に本社NetScaler製品管理部門のディレクタであるZheng Wangがポストした「100Gbps NetScaler VPX Turbocharges NFV/SDN for Telco Operators」の概要を日本語でご紹介します。

NetScaler VPX 100Gが与えるインパクトとは?

仮想ADC自体は世に出てから久しく、今では多くのベンダが提供しています。しかし仮想ADC単体のスループット性能はせいぜい10Gbps程度までと決して高いものではありませんでした。エンタプライズのお客様が導入される場合には充分な性能である一方、通信事業者や大規模なサービスプロバイダのお客様がADCを仮想化してコアのインフラに導入する上では、この性能の不足が課題となっていました。

「2016 Cisco Visual Networking Index(VNI)Forecast」によると、モバイルのデータトラフィックは2015年~2020年までの間に8倍、年平均の伸び率に換算して53%に達するとされています。5GとIoT技術の普及が進むと、接続デバイス数とモバイルデータトラフィック量共に一層の増加が見込まれます。

この流れと並行して、通信事業者のお客様がネットワークアーキテクチャの仮想化を検討、推進される中で、100Gbpsに対応するネットワークの構築が必要となっています。

NetScaler VPX 100Gは、業界初となる、100Gbpsのスループット性能を提供する仮想ADCです。NetScalerが信条とする「Software First」のコンセプトに基づいた開発、独自の優れた高並列処理、及びマルチコアプロセッサのパフォーマンスを最大化する超低遅延のパケットエンジンアーキテクチャこそが、この新製品の提供に一早く漕ぎ着けた理由に他なりません。

NetScaler …


  

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