グローバル化による新たな機会と課題

輸送や技術の進歩により世界は狭くなりました。私は海外と仕事を日常的にしていますが、今日では東京で朝食をとり、飛行機に飛び乗ってフロリア本社で午後からミーティングをし、クライアントと夕食を取ることも可能です。コミュニケーションもどこの誰とでも瞬時に行えるようにもなりました。このように日本の和食で朝食を済ませとニューヨークのピザを同じ日に食べ、それをオーストラリアの友人とのビデオチャットで楽しみながら行うことも魅力的かもしれませんが、このような進歩によって最も大きな影響を受けるのはビジネスの世界です。このような進歩を通じて、ほとんどの企業がグローバル化できるようになりました。しかし企業組織はこのグローバル化を進めるにあたり、それに伴う現実と課題を認識することが求められています。

時間と距離の壁をのり超える

まず第1の現実として、企業は新たな市場に対して、以前よりはるかに効率的且つ、迅速にアクセスできるようになりました。大半の企業はその規模にかかわらず時間と距離の壁を超えることで潜在的な顧客基盤を大きく拡大しています。実際に小企業の58%がすでに海外に顧客を有していると回答しています。しかし海外市場への拡大には課題も伴います。顧客が企業と同じ地域に限られている場合は、会話や協業が比較的容易であり顧客との契約変更、パートナー企業との機密保持契約締結、あるいはベンダーへの発注などは、それぞれのオフィスに立ち寄るだけで完了します。しかし顧客、パートナー、あるいはベンダーが遠く離れた場所に存在する場合は、それほど簡単ではなくなってしまいます。

最高の人材を獲得、維持する

シトリックスのコンテンツコラボレーションはご存知でしょうか。コンテンツコラボレーションを使用することによってシンプルかつセキュリティの確保されたファイル共有が可能となり、FTPサイト、USBメモリ、CDなどが不要になります。また、Office 365との統合によって円滑なドキュメントの共同作成も可能です。ワークフローを使えばエンドユーザーが社内と社外を問わず相手からフィードバックと承認を得ることもでき、e-メールによるやり取りも不要となります。このようなドキュメントコラボレーションのためのツールを組み合わせて活用することで、相手が誰であろうとも、どこにいようとも、実際に会って話すような容易なものにすることができます。

第2の現実は、グローバル化は地理的な制限を超えてその人材プールを拡大することができるという点です。専門性持つ人材を必要とする企業にとって、必要とする人材を採用ができないと、それは成長を妨げる大きな要因となり得ます。リモートワークの拡大にはテクノロジーが貢献してきました。例えば、企業が他では得られないようなスキルセットを持つ人材が通勤可能な範囲にいなくても、彼らを採用し維持することを可能にしてきました。これは企業に戦略と考え方を変えるよう要求しているといえます。第一印象を与えることは一度しかできないため、新しいリモートワーカーの採用や研修などのプロセスをさらに改善、強化することは、企業イメージを高め、最高の人材を確保するうえで極めて重要になっています。

コンテンツコラボレーションは次のような場面でも活用できます。例えば、人事部は統合された電子署名機能を活用することで、署名されたオファーレターの取得プロセスをデジタル化することができます。署名されたオファーレターを受け取るとその後の作業は自動化されたワークフローが担い、新規採用者が記入すべき書類や各種案内なども自動的に送信されます。コンテンツコラボレーションによって、企業はリモートワーカーとして採用した人材を歓迎し、またパーソナライズしたかたちで研修提供することができるのです。

データの保護と規制への遵守

第3の現実として、グローバル進出する企業は、各国の規制やコンプライアンス要件が母国のものとは異なることを認識しなければなりません。これらの規制に従わなかった場合には大きなリスクが生じます。たとえばEU一般データ保護規則(GDPR)に基づく罰金は企業の売上高の最高4%または2,000万ユーロに達することがあり、これは企業にとって大きな損害となりえます。しかし課題は機会であるという側面もあります。多くの企業はGDPRへのコンプライアンスを自社のデータ保持と所在関連のポリシーを精査するだけでなく、プロセスを最適化し、セキュリティ全体を強化する機会だと考えています。

コンテンツコラボレーションを活用すれば、データは移動中も保存中にも暗号化されます。送信者は、意図した受信者が安全にファイルを受け取れるよう、また不正な配布を防ぐためにInformation Rights Management機能を使って権利を守ることができます。またIT部門はデータ損失防止システムを統合することでGDPRへのコンプライアンスに貢献できます。またコラボレーションの入り口となるコントロールプレーンが米国とEU内に存在しても、データはクラウド、またはオンプレミスで保存できるため、データ主権に関する要件も満たすことが可能です。

シトリックスのコンテンツコラボレーションがどうグローバルへ拡大戦略に貢献できるのかについてはこちらをご覧ください。


  

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